2003年12月1日(月) 東奥日報 特集

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■ 丸山ら支える専属コーチ/人気のティーチングプロ

 日本のプロスポーツ界でコーチというと、選手が現役引退後に転身するケースが一般的だ。だが、ゴルフ界では少し事情が違う。ツアープロとして実績がない、あるいは経験さえない者が専門知識を身に付けコーチになる。最近、急速に注目されているティーチングプロといわれる指導者だ。多くの若手選手の信頼を得て、専属コーチ契約を結んでいる。

 ▽カリスマ的コーチ

 こうした指導者は以前からいたが、カリスマ的コーチも出現し、最近は高い評価を得ている。昨年からは男子ツアーを管理、運営する日本ゴルフツアー機構(JGTO)から認められ、自由にツアー会場に出入りできるようになった。現在、JGTOがティーチングプロとしてIDカードを出しているのは約50人だ。

 代表的なのは、内藤雄士(34)と江連忠(34)の両氏で、今季目立つのは、丸山茂樹選手と契約する内藤氏だろう。日大ゴルフ部の同期でもある丸山選手を二○○○年からコーチし、今年十月の米ツアー3勝目を援護した。ゴルフ専門誌への執筆のほか、ことしは複数のレッスン書を出版し好評を得ている。

 ツアー出場経験もある江連氏は、二○○○年に片山晋呉選手を賞金王に育てこの職業の存在をアピールした先駆者。○一年賞金王の伊沢利光選手も支える。

 「選手としての実績がないのに、という疑問は持たれるかもしれない」とは内藤氏。一方で「ゴルフは身体能力よりもいかに道具を使うかなど特殊な点がある。スイング分析専門などの第三者は必要」と主張する。

 ▽海外志向が後押し

 内藤、江連両氏は幼なじみでもある。内藤氏の実家である東京都内のゴルフ練習場で一緒に練習してきた仲だ。それぞれ米国に留学し、スイング理論、指導方法を学んだ。帰国後の一九九四年にともにゴルフ教室を開き、日本選手への指導方法を研究してきた。

 報酬は選手の成績に応じて受け取る。選手が結果を出さない間は、ビジネスとして通用するのか、不安な時期もあった。

 だが、若手選手のコーチに対する考え方が変化してきたこともあり、仕事は順調という。その理由について、内藤氏は「若い選手は将来の米ツアー参戦を見据え、早い段階から米国流スイングを体得した方がいいと考えるようだ」と、若手の海外志向に後押しされているとみている。タイガー・ウッズ(米国)にブッチ・ハーモンという大物コーチがついていることが広く知られるようになった影響もある。

 「われわれの仕事は世界を目指す選手には欠かせないもの。今後も発展していくと思う」。内藤、江連両氏は口をそろえ、後継者の育成にも力を入れる。




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