2003年12月8日(月) 東奥日報 特集

スクランブル

INDEX▼

  
■ ソレンスタムが火付け役/再挑戦に意欲の女子選手も

 ことしのゴルフ界は女子選手が男子の試合に挑戦するケースが目立った。米国だけでなく、韓国の大会や、日本で十一月下旬に行われた男子大会にも女子選手が出場。この挑戦は世界的な傾向となった。

 ▽女王が火付け役に

 女子の第一人者、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が火付け役だった。五月の米男子ツアー、バンク・オブ・アメリカ・コロニアルの主催者から招待を受けた女王は「一生に一度の挑戦。自分を上達させるための大きな機会。どこまでやれるか試したい」と純粋な気持ちで臨んだ。

 初日こそ、予選突破をうかがえる位置につけたが、2日目にグリーンが乾いて難しい設定になると、ドライバーの飛距離の違いが響いて、スコアをまとめられずに予選落ちに終わった。

 女子選手の出場は大会の主催者とすれば話題づくりになる。ソレンスタムの参戦後、世界各地で女子選手が追随した。力を試したい女子選手と大会をアピールしたい主催者側の思惑が一致した結果といえる。

 日本では今季の欧州賞金女王、ソフィー・グスタフソン(スウェーデン)が十一月下旬のカシオ・ワールドオープンに出場した。主催者は「ただ話題性を追ったわけではない。飛距離の面など、きちんと戦えそうな選手を選び、声を掛けた」と説明する。

 ▽朴セリが10位に

 シニアをのぞくと、ことし7度あった女子の男子参戦。予選通過したのは、世界ランキングの対象とならない地域ツアーとして位置付けられている韓国ツアーのSBS最強戦で10位になった朴セリ(韓国)だけ。コースセッティングの難しさや注目度から来るプレッシャーは大きい。

 朴セリはカシオ・ワールドオープンのオファーを断った。「1年に2度は無理」と、精神的な負担を理由に挙げた。

 男子の試合に慣れれば、予選を突破する女子が増える可能性はある。ただ、目を見張る成績が出ない限り、話題性が薄れていくのは必然。評論家の戸張捷氏は「今は興味本位の面がある。(女子の男子参戦は)今後も続くと思うが、そんなに増えることはないと思う。本当に男子と対等に戦える女性が出てくれば話は別だが」とみる。

 来年一月の米ツアー、ソニー・オープンでは14歳の天才少女、ミシェル・ウィー(米国)の挑戦が決まり、グスタフソンや朴らは再挑戦に意欲満々だ。一方、複数のマネジメント関係者は「ことしはブームだったが、来年以降は分からない」と口をそろえる。男女の壁が一層鮮明になることも考えられる。



HOME