| 2003年12月13日(土) |
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例年は十一月中にオープンする各地のスキー場が雪不足に悩まされ、本格的なシーズン入りが遅れている。気温が高かったため人工降雪機が十分使えず、ツアーも中止が相次いだ。スキー場関係者は「冬が一カ月遅い」とため息を漏らす。ここ一週間はようやく冬型の気圧配置になったが、全面オープンに向けた”雪ごい“の日々が続いている。 ▽極端な高温 気象庁によると、十一月は低気圧の前面や南の高気圧に沿って、暖かく湿った空気が入りやすかったため、平均気温は全国的に極端な高温となった。各地とも降雪量は大幅に少なく、北海道で平年比17%、東北地方も同2%。関東甲信地方はゼロだった。 樹氷で有名な蔵王温泉スキー場(山形市)は六日、雪がないゲレンデでスキー場開き。山頂に向かうロープウエーを一九六三年の開業以来初めて、最新型ゴンドラに架け替え「再活性化の起爆剤に」と期待する地元関係者は、拍子抜けした表情を見せた。 長野五輪で沸いた八方尾根スキー場(長野県白馬村)の場合、昨年は十一月十六日にオープン、十二月には全コース滑走が可能だったが、今年は標高が高い「ほんの一部」(観光協会)で滑れるだけ。 二十一のスキー場がある志賀高原(同県山ノ内町)でも七十一基のリフト・ゴンドラのうち、動いているのは数えるほどだ。 ▽ツアーも打撃 多くの旅行会社は十一月下旬から北海道、東北へのツアーを設定したが、ニセコやルスツなど、ほとんどのスキー場が滑走不能の状態だった。各社は申し込み客に状況を説明、温泉や観光旅行に振り替えるなど対応に追われた。 全日空系の旅行会社「ANAセールス&ツアーズ」によると、キャンセル客は十二月初めまでに約千人。積雪が増えるにつれて参加者も増え始めたが「まだ全面滑走できるスキー場が少ない」として、十九日出発分まではキャンセル料を取らないという。 航空関係者は「暖かい日が続いたため、例年に比べ予約の出足が悪い。早く本格的な雪が降ってくれないと困る」と恨めしげだ。 気象庁は、来年二月までの三カ月予報で「気温は北日本で平年並みだが、東日本以西は暖冬傾向」と予想。日本海側に限って予報している降雪量は、北日本で平年並みを見込む。 クリスマス、年末年始のかき入れ時を控え、各地のスキー場は「雪さえ降れば、すぐリフトを動かします」と冬将軍到来を心待ちにしている。 |