2003年12月16日(火) 東奥日報 特集

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■ 街角彩る発光ダイオード/透明感と少ない電力が人気

 年末の街角を彩るきらびやかなイルミネーション。意匠を凝らしたさまざまな電飾の中に、透明感のある光で演出するタイプが目立ってきた。そこで使われているのが発光ダイオード(LED)。消費電力が電球の五分の一以下などのメリットに、価格低下も手伝って一挙に広がり、LED電飾の売り上げが、昨年の十倍以上というイベント用品店も出始めた。

 ▽きらめき表現に最適

 今年オープンした東京・六本木ヒルズ。長さ約四百メートルのケヤキ並木に鮮やかな白やブルーの電飾が約三十万個施され、訪れる人は美しさに息をのむ。この電飾はすべてLED。雪の降り積もったホワイトクリスマスをイメージしたという。

 「透明感のある雪や樹氷のきらめきを表現するのにLEDの光はぴったり」と照明デザイナーの内原智史さん。

 LEDは電気エネルギーを直接光のエネルギーに変えて発光する半導体。寿命は電球の十倍以上で、電球のように熱を発生してエネルギーを無駄に使うことがなく、消費電力が少ない。

 発熱しない分、電飾のケーブルを巻き付けた樹木にダメージがないという利点も。電飾には樹脂製の球にLEDチップを入れたものが使われる。

 色は半導体材料で決まる。一九九三年に日亜化学工業の研究者だった中村修二氏が世界で初めて青色LEDの開発に成功。既に完成済みの緑、赤色と組み合わせて、ほとんどすべての色をつくり出すことが可能となり、今では携帯電話の画面のバックライトや街角の大型ディスプレー、信号機などに使われている。

 ▽暖かみある電球の光

 六本木ヒルズのイルミネーションを施行した照明メーカー「フォーディー」(大阪府豊中市)では、七年前から街角の電飾を手掛け、二年前からLEDも取り入れたが、今年はLEDを使ったものが三割を占めるまでに増えた。「LEDの値段は数年前の半分ほど。耐久性があり、踏んだぐらいでは壊れないので家庭用の電飾にもお勧め」と竹内秀樹社長は話す。

 イベント用品販売の太陽堂(岐阜市)は昨年からLED電飾の取り扱いを始め、今年の売れ行きは昨年の十倍以上。「まだ高く電球との比率は八対二くらい。電力を気にするお客さんはLEDを選ぶことが多い」と同社。

 ただ、「電球の暖かみのある光の需要が無くなることはない」(竹内社長)との声も。LEDの光は単一波長で、硬質になりがち。電球は多くの波長の光が混ざるため、柔らかく味わい深くなる。二十四日から始まる東京・丸の内の「東京ミレナリオ」のイルミネーションは、今年も電球を使った電飾を施す。




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