2003年12月27日(土) 東奥日報 特集

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■ 斬新デザインで大ヒット/ケータイ戦線異状あり

 斬新なデザインの携帯電話が年末年始商戦をにぎわせている。KDDIが開発したauの第三世代携帯「INFOBAR(インフォバー)」で、厚さわずか十一ミリ。光沢感のある塗装やタイル状のキーなど近未来的なデザインが受け、品切れ店も出るヒット作になっている。高画質カメラや高速通信などひたすら機能を競ってきた携帯市場だが、「自分だけ」を求める利用者の関心は、個性あるデザイン性に向かいつつある。

 ▽初回は数十万台完売

 二〇〇三年十一月に発売されたインフォバーは、赤、黒、銀の三色を基調とする三種類で、店頭価格は一万七千円程度。販売前から話題を呼び、初回出荷分の数十万台は完売。今も品薄が続くなど「従来の端末に比べかなり速いペース」(KDDI)で普及している。

 「新しい携帯の形を提案し、ブランド力を高めたかった」と話すのは同社マーケティング統括部の砂原哲課長補佐(33)。機能ばかりに気をとられ、デザイン面で顧客に満足してもらっていないという反省があった。〇一年三月、社内に発足した「auデザインプロジェクト」の第一号がインフォバーだった。

 ▽外部の風

 同社は新風を取り入れようと、カシオ計算機のデザイナーだった小牟田啓博氏(34)=現KDDIプロダクト統括部=をスカウト。さらに、「未来を予感させる携帯を」と世界的に著名なデザイナー、深沢直人氏に協力を依頼した。

 業界ではメーカーがデザインした端末を見て携帯会社が採用するのが通常で、今回のプロジェクトは携帯会社が一からデザインするという逆の発想。

 約二年半をかけ完成したのは、ボディーにマグネシウム合金を使って硬質感を出し、特殊技術による塗装をアンテナにまで施す「見たことのない」携帯電話だった。

 ▽携帯に個性を

 日本の携帯の契約数は、全人口の六割超に当たる七千九百万台に達し、持っているのが当たり前になっている。小牟田氏は「顧客には多様な好みがある。毎日身に着けるから、ファッショナブルなものを持ち歩きたいという欲求も生まれている」と分析する。

 他社もデザイン重視に傾きつつある。NTTドコモは鋭角的な形や、ボディーの色を何通りにも変えられる第三世代携帯を〇四年初めに投入する。ボーダフォンも日本のデザインと異なる、海外からの端末調達を予定しており、カラフルで個性的な携帯が街にあふれる日も遠くなさそうだ。




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